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明らかな原因があって血圧が上昇するタイプの高血圧です。一番多いのは腎臓が悪くて高血圧を来すものです。若い人でも、ホルモンを分泌する内分泌器官の腫瘍が出来たり、腎臓の血管が狭窄したりすると血圧を上昇させるホルモンが過剰に分泌され血圧が高くなることがあります。原因を取り除けば、血圧は正常化するので、きちんと診断することが大切です。 高血圧を放置すると高血圧そのものには自覚症状がほとんどなく、直接の死因となることはほとんどありませんが、なかに頭重感、めまい、肩こり、耳鳴り、ほてりなどを伴うことがあります。治療をしないで長期間放置しておくと、全身の動脈硬化をおこし、様々な合併症がでてきて生命の危険にも関わってくることから、高血圧のことを『サイレントキラー(静かなる殺し屋)』と呼んでいます。 合併症として高血圧の影響を受けやすい臓器として脳、心臓、腎臓、眼などがあります。脳動脈硬化をきたし、脳出血や脳梗塞をおこしやすくなります。麻痺や失語症などの後遺症が残ることが多く、本人だけでなく家族までもが大変な状態に陥ります。高血圧により心臓の仕事が増加して心肥大を来しついには心不全をおこします。また心臓を栄養する冠動脈に硬化を来して狭心症や心筋梗塞をおこしやすくなります。腎臓内の細かい動脈の硬化により、腎臓への血流量が減少して、腎臓はやがて萎縮し、腎機能低下を来し腎不全に至ります。そうなるとさらに血圧が高くなり、悪循環を形成します。重症の高血圧では脳出血だけでなく、眼底出血の危険性があります。 突然の視力低下や、視界に障害を生じたときはすぐ眼科医に相談してください。 「治療について」 最近は薬物療法が進歩して降圧薬(一般的に用いられているのは、利尿薬、β遮断薬、α遮断薬、Ca拮抗薬、ACE阻害薬、アンジオテンシン受容体拮抗薬の6種類)を合併症に応じて個別的に使い分けています。もちろん普段の生活習慣(塩分制限、運動療法、禁煙、肥満の解消など)の改善が必要なことは言うまでもありません。 これらは対症療法に過ぎず、根本から治療していることにはなりません。治療の目標は血圧を下げることだけでなく、合併症を防いだりその進行を抑制することにあるのです。 |
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