病院情報
令和6年度 済生会広島病院 病院情報
DPCデータを用いた病院指標
DPCデータから全国統一の定義と形式に基づいた指標を作成し、市民の皆さんに情報公開を進めています。
この指標によって、当院の特徴や急性期医療の現状を理解していただくことを目的としています。
現在公開している病院指標は、令和6年度(令和6年6月1日~令和7年5月31日)中に当院を退院した患者さんのデータを集計の対象として作成しています。
ただし、自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さんのデータは含まれません。
DPC(診断群分類別包括制度)とは
入院患者さんの病気とその症状を基に国で定めた1日あたりの定額の点数から入院医療費を計算する制度です。
病院指標とは
病院の様々な機能や診療の状況などを具体的に数値化し示したものです。病院指標を評価、分析することによって医療の質の向上を図っていきます。
医療の質指標
年齢階級別退院患者数
ファイルをダウンロード年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | - | 10 | 19 | 30 | 59 | 137 | 220 | 545 | 783 | 370 |
定義
- 集計期間に退院した患者さんの年齢階級別(10歳刻み)患者数です。
- 年齢は、入院した時点での年齢で集計しています。
※患者数が10未満の場合は、集計方法の定めにより、-(ハイフン)を記入しています。
解説
幅広い年齢層の患者さんにご利用いただいておりますが、80歳代が一番多く全体の約3割を占めています。60歳以上の患者さんの割合が全体の8割を超え、地域社会の高齢化を反映しています。当院では特に高齢者にやさしい医療を目指しております。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
ファイルをダウンロード内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 | 227 | 2.18 | 2.57 | 0.00 | 69.63 | |
0400802499x0xx | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)手術なし 手術・処置等2なし | 81 | 26.32 | 16.40 | 6.17 | 85.73 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし | 73 | 31.92 | 20.78 | 10.96 | 87.71 | |
50130xx9900x0 | 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 重症度等他の病院・診療所の病棟からの転院以外 | 55 | 34.18 | 17.33 | 7.27 | 88.15 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 49 | 23.08 | 13.66 | 6.12 | 84.59 |
定義
- DPCでは入院患者さんの情報が病気と治療方法(手術や処置等)によって2,477の診断群に分類されます。
- 診療科ごとに症例数上位5つの診断群分類について集計しています。
- DPCコード:診断群分類を表すコードです。病気と治療方法の組み合わせによって分類されますので、同じ病気でも治療方法が違えばDPCコードは異なります。
- DPC名称:どのような病気と治療方法で分類されているかを表します。
- 平均在院日数(自院):病院に入院していた日数(在院日数)の平均値です。
- 平均在院日数(全国):厚生労働省より公表されている令和6年度における全国のDPC対象病院の在院日数の平均値です。
- 転院率:該当する症例数の内、当院から他の病院に移動して継続入院(転院)することとなった患者さんの割合です。
解説
内科で最も多い症例は小腸大腸の良性疾患です。一般的には大腸ポリープといわれるものです。内視鏡を使用し、治療を行います。
2番目に多い症例は肺炎です。肺炎の原因となる病原菌に応じて抗生物質を使用します。
3番目に多い症例は誤嚥性肺炎です。高齢になると飲み込みに関係する機能が低下し、誤嚥による肺炎を発症しやすくなります。抗菌薬による点滴治療を行っています。
4番目に多い症例は心不全です。点滴治療やリハビリテーションを行っています。
5番目に多い症例は尿路感染症です。主に抗生物質で治療をします。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 38 | 7.53 | 4.54 | 0.00 | 70.42 | |
060335xx02000x | 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし | 26 | 10.12 | 7.05 | 3.85 | 67.23 | |
060035xx0100xx | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし | 15 | 19.13 | 14.81 | 0.00 | 72.47 | |
060150xx99xxxx | 虫垂炎 手術なし | 13 | 14.00 | 8.00 | 0.00 | 66.46 | |
060020xx02xxxx | 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 | 12 | 38.67 | 18.48 | 0.00 | 75.50 |
解説
外科で最も多い症例は鼠径ヘルニアです。手術目的の入院が多く、ほとんどが腹腔鏡下による手術です。
2番目に多い症例は胆嚢炎です。胆嚢炎とは、肝臓と膵臓の間にある胆嚢と呼ばれる臓器に炎症が起こる病気です。手術をする場合、ほとんどが腹腔鏡下による手術です。
3番目に多い症例は結腸の悪性腫瘍です。大腸に発生する癌で腺腫という良性のポリープが癌化して発生するものと、正常な粘膜から直接発生するものがあり、治療法は外科的手術、化学療法等があります。
4番目に多い症例は虫垂炎です。軽度の虫垂炎に対しては抗生物質で治療可能で、重症例や合併症がある場合には手術が必要となる事が多いです。
5番目に多い症例は胃の悪性腫瘍です。治療法は内視鏡治療、手術療法、薬物療法があります。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx02xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 69 | 50.36 | 25.29 | 8.70 | 86.87 | |
160760xx01xxxx | 前腕の骨折 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨等 | 22 | 27.68 | 5.95 | 0.00 | 73.05 | |
160690xx99xxxx | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし | 15 | 55.40 | 19.16 | 0.00 | 83.87 | |
080010xxxx0xxx | 膿皮症 手術・処置等1なし | 14 | 17.64 | 12.98 | 0.00 | 72.43 | |
160980xx99x0xx | 骨盤損傷 手術なし 手術・処置等2なし | - | - | 19.30 | - | - |
解説
整形外科で最も多い症例は大腿骨近位部骨折です。高齢者に多い外傷で早期治療を行わないと必ず寝たきりになってしまいます。糖尿病や高血圧症等の内科的疾患を合併しておられる患者さんも多く、内科医師と協力して加療を行っています。
2番目に多い症例は前腕の骨折です。手術目的の入院が多いです。
3番目に多い症例は腰椎圧迫骨折です。治療装具固定やリハビリテーションを行っています。
4番目に多い症例は膿皮症です。主に抗生物質で治療をします。
5番目に多い症例は骨盤骨折です。軽度の骨折の場合は安静やリハビリテーションをする事が多いです。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
ファイルをダウンロード初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 18 | - | - | - | - | - | 1 | 7 |
大腸癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 7 |
乳癌 | 15 | - | - | - | - | - | 1 | 7 |
肺癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 7 |
肝癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 7 |
定義
- 5大癌とも呼ばれる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌の患者さんの延べ人数を初発のUICC病期分類別及び再発に分けて集計しています。
- UICC病期分類:国際対がん連合(UICC)が定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発腫瘍の大きさと進展度)、N(所属リンパ節への転移状況)、M(遠隔転移の有無)を評価し、それを指標に癌の進行度と拡がりの程度を一度に表すことが出来るように作られたのがStage分類です。
※患者数が10未満の場合は、集計方法の定めにより、-(ハイフン)を記入しています。
解説
胃癌は早期である?期の患者さんが多くなっています。これは癌ができるだけ早期のうちに内視鏡的治療などの比較的患者さんへの侵襲が少ない治療を行うことによって、患者さんの負担を減らそうという試みを行っています。
大腸癌の患者さんには手術や点滴治療を行っています。
肝癌は再発の患者さんが多くなっています。ほとんどが血管塞栓術等の治療を行っています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
ファイルをダウンロード患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 11 | 8.36 | 47.55 |
中等症 | 67 | 25.75 | 82.99 |
重症 | 15 | 42.80 | 86.40 |
超重症 | - | - | - |
不明 | - | - | - |
定義
- 成人の市中肺炎の患者さんの人数を重症度別に集計しました。成人市中肺炎診療ガイドライン(日本呼吸器学会)による重症度分類システム(A-DROPスコア)を用いています。この指標では細菌による肺炎を集計しており、インフルエンザウイルスなどのウイルスによる肺炎や食べ物の誤嚥による肺炎、気管支炎などは集計対象外となっています。
- 市中肺炎:普段の社会生活の中でかかる肺炎のことです。
- 平均在院日数:病院に入院していた日数(在院日数)の平均値です。
- 重症度分類(A-DROPスコア)
- 軽症は重症度0
- 中等症は重症度1~2
- 重症は重症度3
- 超重症は重症度4~5
※患者数が10未満の場合は、集計方法の定めにより、-(ハイフン)を記入しています。
解説
患者数が最も多いのは中等症ですが、他の重症度も存在します。重症度が上がるごとに治療に日数がかかっています。
脳梗塞の患者数等
ファイルをダウンロード発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 24 | 62.33 | 83.42 | 18.92 |
その他 | 13 | 85.08 | 80.08 | 10.81 |
定義
- 脳梗塞等の分類に該当する患者さんをICD-10コード別に集計しました。
- 脳梗塞とは、脳に栄養を与える動脈の閉塞、または狭窄のため、脳虚血を来たし、脳組織が酸素、または栄養の不足のため壊死、または壊死に近い状態になることをいいます。また、それによる諸症状も脳梗塞と呼ばれることがあります。
- この指標では、発症日の違い(急性期、慢性期)による入院期間、転院率等について示しています。
- ICD-10コード:国際疾病分類-第10回改訂(ICD-10)に基づいて、様々な傷病名が分類され、コード化されています。例えば、「I633(コード)」といえば「アテローム血栓性脳梗塞」といったように、コードによってその病気が表されています。
- 平均在院日数:病院に入院していた日数(在院日数)の平均値です。
- 転院率:該当する症例数の内、当院から他の医療機関に移動して継続入院(転院)することとなった患者さんの割合です。
解説
I63$(脳梗塞)に分類される症例が多く、特に発症日から3日以内の急性期脳梗塞が多くなっています。
急性期脳梗塞の患者さんの平均年齢は80歳近くになっており、いわゆる後期高齢者の方が多くなっています。急性期治療とリハビリテーションを行うため、入院日数は長くなっています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
ファイルをダウンロード内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) | 214 | 0.25 | 1.06 | 0.00 | 69.68 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの | 20 | 3.45 | 17.45 | 5.00 | 77.35 | |
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) | 18 | 42.17 | 38.94 | 61.11 | 86.06 | |
K664 | 胃瘻増設術(経皮的内視鏡下胃瘻増設術、腹腔鏡下胃瘻増設術) | 17 | 29.82 | 43.41 | 29.41 | 82.65 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 13 | 4.54 | 9.54 | 7.69 | 79.92 |
定義
- 診療科ごとの手術について症例数上位5つを集計しています。
- Kコード:手術術式の点数表コードです。
- 名称:手術術式の名称です。
- 平均術前日数:入院日から手術日までの日数の平均です。手術日当日は含まれません。
- 平均術後日数:手術日から退院日までの日数の平均です。手術日当日は含まれません。
- 転院率:該当する症例数の内、当院から他の医療機関に移動して継続入院(転院)することとなった患者さんの割合です。
解説
内科では大腸ポリープ(腺腫、早期癌、過形成性ポリープなど)に対する内視鏡的治療が最も多くなっています。
2番目に多い手術は内視鏡的乳頭切開術で、胆管炎を伴う胆管結石に対してのものが多くなっています。
3番目に多い手術は中心静脈注射用植込型カテーテル設置で、経口摂取困難患者等に薬剤を静脈内に何回も繰り返し投与できるようにCVポートを皮膚の下に埋め込むときに行われます。
4番目に多い手術は胃瘻増設術で、体の外から胃の中に直接栄養剤を流し込むための穴をあける手術です。 この手術は、飲み込むことができない人や、誤嚥性肺炎を繰り返す人、通常の食事ができず栄養剤治療が必要な人に推奨されています。
5番目に多い手術は内視鏡的胆道ステント留置術で胆道の狭窄や閉塞を解消するための治療法です。この手技では、内視鏡を用いて胆管にステントを留置し、胆汁の流れを改善します。
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 27 | 1.11 | 7.81 | 3.70 | 68.33 | |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 26 | 1.00 | 4.81 | 0.00 | 67.92 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 19 | 3.42 | 27.16 | 0.00 | 73.32 | |
K4762 | 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) | 12 | 1.00 | 6.17 | 0.00 | 69.83 | |
K6335 | ヘルニア手術 鼠経ヘルニア | 11 | 1.00 | 7.55 | 0.00 | 79.36 |
解説
外科で最も多い手術は腹腔鏡下による胆嚢摘出術が最も多くなっています。ラパコレと呼ばれるもので、手術による傷がきわめて小さく、術後の痛みが開腹術に比べて非常に少ない点がメリットです。
2番目に多い手術は腹腔鏡下による鼠径ヘルニア手術です。この手術はメッシュと言われる人工補強材を、小腸などが出てくる筋膜の弱い部分に入れて腸などが出てくるのを防ぎます。比較的短期間で退院されています。
3番目に多い手術は腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術です。結腸癌に対して、全身麻酔下による腹腔鏡下手術を行っています。
4番目に多い手術は乳腺悪性腫瘍手術で、腫瘍をその周囲の正常乳腺を含めて切除する「部分切除」と、全乳房を切除する「全摘術・乳頭乳輪温存乳房切除術」に分類されます。当院では部分切除のものが多くなっています。
5番目に多い手術はヘルニア手術です。鼠径ヘルニアの手術方法である「腹腔鏡手術」と「鼠径部切開法」があります。
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 | 47 | 2.70 | 49.26 | 10.64 | 85.06 | |
K0462 | 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 | 37 | 2.30 | 32.62 | 0.00 | 72.08 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術 肩、股 | 35 | 2.29 | 48.31 | 2.86 | 84.46 | |
K0463 | 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)足、指(手、足)その他 | 17 | 0.76 | 24.24 | 0.00 | 63.24 | |
K0483 | 骨内異物(挿入物を含む。)除去術 前腕、下腿 | - | - | - | - | - |
解説
整形外科では骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿の症例が最も多くなっています。高齢者に多い外傷で早期治療を行わないと必ず寝たきりになってしまいます。糖尿病や高血圧症等の内科的疾患を合併しておられる患者様も多く、内科医師と協力して加療を行っています。
2番目に多い手術は骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨です。高齢者が転倒した時に多く生じる骨折です。なるべく早期に手術、リハビリを行うことによって、早期社会復帰を目指しています。
3番目に多い手術は人工骨頭挿入術 肩、股です。平均年齢が80歳を超えており、高齢者が多くなっています。
4番目に多い手術は骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手、足、指です。当院では鎖骨、膝蓋骨の症例が多いです。
5番目に多い手術は骨内異物(挿入物を含む。)除去術 です。骨に埋め込まれた異物を取り除く手術です。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
ファイルをダウンロードDPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - |
定義
- この指標は入院中に併発した疾患や手術・術後の合併症の発生率を示しています。
- 入院契機が同一とは、「入院時の傷病名」と「退院までに行った治療で最も医療資源を投下した傷病名」が同じ場合、入院契機が異なるとは、「入院時の傷病名」と「退院までに行った治療で最も医療資源を投下した傷病名」が異なる場合としています。
※症例数が10未満の場合は、集計方法の定めにより、症例数以下の項目に-(ハイフン)を記入しています。
解説
- 播種性血管内凝固症候群
血液凝固反応の亢進、血小板の活性化をきたし持続的に全身の細小血管内に血栓を生じ、諸臓器の循環不全、機能不全に至る重症な病態です。 - 敗血症
皮膚や粘膜、種々の臓器の感染巣から細菌が血中に入り全身に播種される重症な感染症のことです。 - その他の真菌感染症
真菌による感染症です。 - 手術・処置等の合併症
手術や処置等に起因して発生した、主に術後の出血や創部感染等の病態のことです。
手術の術式や患者様の状態に関わらず発生する可能性があります。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
ファイルをダウンロード肺血栓塞栓症発症の リスクレベルが「中」以上の 手術を施行した退院患者数 (分母) |
分母のうち、 肺血栓塞栓症の予防対策が 実施された患者数(分子) |
リスクレベルが「中」以上の 手術を施行した患者の 肺血栓塞栓症の予防対策の実施率 |
---|---|---|
240 | 221 | 92.08% |
肺血栓塞栓症の予防対策の実施率は高い数値を示しています。
血液培養2セット実施率
ファイルをダウンロード血液培養オーダー日数(分母) | 血液培養オーダーが1日に 2件以上ある日数(分子) |
血液培養2セット実施率 |
---|---|---|
764 | 591 | 77.36% |
血液培養2セット実施率は75%を超えています。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
ファイルをダウンロード広域スペクトルの抗菌薬が 処方された退院患者数 (分母) |
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日 までの間に細菌培養同定検査が実施された 患者数(分子) |
広域スペクトル抗菌薬 使用時の細菌培養実施率 |
---|---|---|
290 | 217 | 74.83% |
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率は74%を越えています。
転倒・転落発生率
ファイルをダウンロード退院患者の在院日数の総和 もしくは入院患者延べ数(分母) |
退院患者に発生した転倒・転落件数 (分子) |
転倒・転落発生率 |
---|---|---|
45093 | 180 | 3.99% |
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
ファイルをダウンロード退院患者の在院日数の総和 もしくは入院患者延べ数 (分母) |
退院患者に発生したインシデント 影響度分類レベル3b以上の 転倒・転落の発生件数(分子) |
転倒転落によるインシデント 影響度分類レベル3b以上の発生率 |
---|---|---|
45093 | 5 | 0.11% |
この指標は、病院として転倒・転落予防の取り組みを効果的に行えているかどうかを表す標になります。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
ファイルをダウンロード全身麻酔手術で、 予防的抗菌薬投与が実施された 手術件数(分母) |
分母のうち、手術開始前 1時間以内に予防的抗菌薬が 投与開始された手術件数(分子) |
手術開始前1時間以内の 予防的抗菌薬投与率 |
---|---|---|
326 | 314 | 96.3% |
通常、手術開始前1時間前までに投与されることが推奨されています。
実施率は90%以上になります。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
ファイルをダウンロード退院患者の在院日数の総和もしくは 除外条件に該当する患者を除いた 入院患者延べ数(分母) |
褥瘡(d2(真皮までの損傷) 以上の褥瘡)の発生患者数 (分子) |
d2(真皮までの損傷)以上の 褥瘡発生率 |
---|---|---|
44083 | 75 | 0.17% |
d2以上の発生率は1%以下になります。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
ファイルをダウンロード65歳以上の退院患者数 (分母) |
分母のうち、入院後48時間以内に 栄養アセスメントが実施された 患者数(分子) |
65歳以上の患者の入院早期の 栄養アセスメント実施割合 |
---|---|---|
1714 | 942 | 54.96% |
実施割合は50%以上になります。
身体的拘束の実施率
ファイルをダウンロード退院患者の在院日数の総和 (分母) |
分母のうち、身体的拘束日数の総和 (分子) |
身体的拘束の実施率 |
---|---|---|
45093 | 1364 | 3.02% |
実施率は3%程になります。
- 2016/9/27
- 平成27年度の病院情報公開
- 2017/9/30
- 平成28年度の病院情報公開
- 2018/9/28
- 平成29年度の病院情報公開
- 2019/9/30
- 平成30年度の病院情報公開
- 2020/9/30
- 令和元年度の病院情報公開
- 2021/9/28
- 令和2年度の病院情報公開
- 2022/9/30
- 令和3年度の病院情報公開
- 2023/9/29
- 令和4年度の病院情報公開
- 2024/9/30
- 令和5年度の病院情報公開
- 2025/9/25
- 令和6年度の病院情報公開